イメージばかりが先行する秘書ですが、不動産投資との相性はよいのでしょうか。秘書が実際に行っている業務やアパート経営で活きてくるメリットまたはデメリットをまとめて紹介します。
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秘書の仕事とは?
秘書は業界に縛られる職業ではありません。あらゆる業界の社長や取締役といったトップ、または医師や弁護士、政治家などの専門職のサポートに徹する仕事です。
多忙を極める彼らのスケジュール管理を一手に担い、文書の作成や電話・来客応対といった事務的な手続きから雑務を含めた周辺の世話まで手足となって働くことが求められます。
スキルは上で述べたものですが、これとは別に必要な素養もあります。分刻みのスケジュールをこなす上司はいちいち判断を下す時間もありません。そのような場合も適切な判断を下して処理する必要が日常的に出てきます。強い決定権をもつ可能性は十分にあります。
これら基本とする業務は業界が変わってもさほど変化はありません。しかし、必須の素養がほかにも存在します。上司が欲する情報をいち早く収集し、リサーチする力や以前起こった出来事や会った人間に関する質問にパッと答えられる記憶力といった部分も不可欠です。
仕事内容は業界でもちろん大きく変わりますが、担当する上司によってもまるっきり働き方が変わるといってよいでしょう。秘書は求められることを直接指摘されなくても、察して先回りしておく必要があります。
インテリジェンスの高い人々と仕事をするため、必然的に要求されるレベルも高くなるのです。
あくまで映画の世界ですが、『プラダを着た悪魔』には名物上司とその無理難題に応える秘書の話が描かれています。どのような職業かをイメージするにはわかりやすいかもしれません。
秘書とアパート経営に接点は?
接点がある部分は主に2つの場合で考えられます。1つは、業界を問わず共通する秘書業務がアパート経営に必要な事務処理作業と被るなど、基礎的な業務経験によるもの。
2つめは、不動産業界や住宅業界といったアパートの経営や不動産投資に関係性がある業界で秘書を務めた、業界経験が生きるケースです。
重要な書類を普段から取り扱うため、アパート経営を始めるための小難しい書類を用意することに対しても抵抗感は少ないでしょう。また折衝経験も業務で培われるため、業者や入居者、売買主らに対して交渉することも得意なはずです。
そこに業界知識や慣習の理解が備わっていれば、生の経験を活かして問題を起こすことなくスムーズにアパート経営を進めていけるでしょう。直接コネクションがあれば素人よりも優位な条件で投資を行える可能性もあります。
秘書ならではのアパート経営のメリットとデメリット
・先を見据えたスケジュール感覚
アパート経営はタイミングが大きく損益を左右する投資でもあります。適切にスケジュールを把握管理し、不測の事態に対処する力は安定したアパートの経営を実現するために必要な力です。
・キーマンを嗅ぎ分け、味方につける
アパート経営をうまくいかせるために押さえるべき主要人物を理解でき、自らアプローチできるコミュニケーション能力を備えています。礼節やビジネスマナーも欠かせないため、どんな相手であっても不快な印象を与えることなく対応できます。
また業界を問わずさまざまな分野での顔なじみができている可能性もあり、資産家や不動産投資家とのつながりがあれば、建設的なアドバイスをもらえたり、快く手伝いを買って出てくれる可能性もあります。
・イレギュラーに対応する力
予定を組んでそのとおりに事を運ぶのが得意ですが、必ずしもそのようにいかないのが仕事であり、アパート経営です。そのような場合もうろたえることなく処理するのが秘書の役目です。
あらかじめリスクを把握し、事態を想定しておくことが対応の質とスピードに差を生みます。問題を事前に想定しておくには危機管理能力が問われますが、これは秘書にとって欠かせない能力の一つです。
・アパート経営の時間捻出が不可能かもしれないほど多忙
秘書の仕事量は担当する上司に大きく左右されます。ハードワーカーな社長の担当ともなれば業務時間はあってないようなもの、仮に休日だとしても社長が動けば付き添わなければならないのが辛いところ。
物件を常日頃チェックして気になる物件が見つかれば即下見に行くというような、時間に融通が利く仕事ではありません。逆にいえば、良い条件の物件に巡り合うための時間を捻出できなければ、アパート経営がうまくいくはずはありませんし、そもそも物件を所有することも難しいでしょう。
まとめ
いかがでしたか。秘書が備える管理能力とコミュニケーション能力はアパート経営に有利に働きます。問題はそれだけの余裕があるかですが、それは職場によってまちまちです。余裕があるなら投資をおすすめしたい職業です。